2011年2月26日(土)18:30~
グランドトリオ『早春に捧ぐ Vol.2』
ピアノ:田尻洋一 ヴァイオリン:渡部基一 チェロ:長明康郎とにかく、すごく良かったのです。会場には早くから多くのお客様がお見えになり、開場前からの盛り上がりはかなりのものでした。
コンサート前半は、ピアノソロ、ヴァイオリン&ピアノ、チェロ&ピアノのそれぞれの名曲。3つの楽器が持つ美しくも力強い音色に酔いしれました。後半はピアノトリオの珠玉の名曲、シューベルトのピアノトリオ。客席は水を打ったかのようにシーンと静まり返り、その中でシューベルトの儚くも崇高な音楽が満ちていきます。まるで演奏家の皆さんとお客様がひとつの生き物になったかのように同化しているよう。アンコール最後の曲の「ロンドンデリーの歌」では、感極まって涙を流されるお客様も。
ある男性のお客様は、「こんなに近くで、こんなにすごい演奏を聴けるなんて思わなかった。初めて音楽に感動して泣いた。」と仰っていました。返りにスタッフに「素晴らしかった!!」とお声掛け下さるお客様も。皆様、一様にお顔の表情が輝いておいででした。
巷には色々な音楽が溢れています。でも、音楽に人間が目指すべき精神性の高みを追求し、分かち合う事が出来るのはクラシック音楽の特性なのかも知れません。彼らの音楽は私たちを精神的に一段高いところへ導いてくれる。そんな気がします。
グランド・トリオの皆さんを、またお迎えできます日が近々来ますように!
★三重奏:シューベルト/ 「ノクターン」
★チェロのソロ:ベートーベン/ 「魔笛の主題による変奏曲Op.66
★ヴァイオリンのソロ:タルティーニ/「悪魔のトリル」
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